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Better Half's Diary(エバゴルフ・ブログ)

エバゴルフ工房のHPをご覧になって頂きありがとうございます。素敵な言葉・おもしろい言葉・感動した言葉などを書き留めたものが少しあります。出来るだけ暖かい温度を持っている言葉達を選び、足したり、引いたり、掛けたり、割ったりしながら、書き綴ってみたいと思います。ゴルフ・エコ・お花・お笑い・お料理・わが街の事やその時々の思いなど七つのカテゴリーを設けさせて頂きました。よろしくお願いします。              オーナーの妻(管理人)
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小針春芳プロの「私の生きた刻(とき)」 Сこ葦鸚


小針プロ

「私の生きた刻(とき)」


プロゴルファー 小針春芳さん(88)  Сこ葦鸚


日の丸背負って転戦


 戦後20年は今のように誰もが自由に海外に行ける時代ではありませんでした。海外渡航自由化は東京オリンピックが開催された年の昭和39(1964)年です。現在の渡航者は年間1700万人で、この年の渡航者は約15万人だったそうです。自由になっても、海外旅行を楽しんだのはほんの一握りの国民だけでした。
 そんな環境の中、プロゴルファーだった私は昭和30年代前半から、日の丸を背負って多くの海外試合を経験させていただきました。
 初めての試合は昭和32年の極東オープンでした。中村寅吉(なかむらとらきち)さんと招待されて、フィリピンにオランダ航空のプロペラ機で羽田空港から出発しました。結果は中村さんが5位で、私は9位とまずまずの成績を残せました。

 昭和34年にメルボルン(オーストラリア)で開催された第7回カナダカップも30カ国が参加、団体戦と個人戦があって団体戦は地元オーストラリアが優勝しました。中村さんは16位、私が30位。団体では13位でした。
 成績が振るわなかった言い訳を言わせてもらえば、とにかく暑かった。最終日はギャラリー数人が熱射病で倒れました。私が経験したラウンドでは最も暑い1日でした。
 まして、私らは優勝争いをしていたオーストラリアとアメリカの後ろの組。1打ごとにしばらく待つという連続。プレーが遅く、参りました。中村さんは78、私は最悪の84。パー70のコースで14オーバーは考えられないスコアです。とにかく穴があったら入りたいというのはああいう時でしょうね。
 昭和36年に初めて太平洋を渡りました。ラッキー・ラガー招待で橘田規(きったただし)さんとアメリカに行きました。1月のトーナメントでゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)が12アンダーで優勝。私ら2人は3日目で敗退でした。この時はアメリカのすべての大きさに驚きました。広い高速道路に大きな車がビュンビュン走っている。日本では見ないような高いビルも建っている。畑だって地平線まで続いているのかと錯覚するぐらい広大でした。日本では車は一般庶民には高根の花の時代。こんな国と戦争しても勝てないはずだと納得しました。

 何とも残念だったのは昭和37年のシンガポールオープンでした。優勝が手を伸ばせば届くところにあったのです。初日からトップを守って最終日を迎えたのですが、無名選手のウイルケス(南アフリカ)に最後の9ホールで逆転を許してしまったのです。
 パー73のコースで私は69、70、72で8アンダーと好調で単独トップに立ちました。ウイルケスとは2打差。最終日、アウトでさらに2打差がついて、バック9を残して4打差です。油断したわけではないのですが、私が38と乱れたら、何とウイルケスが33の爆発で大逆転を許してしまいました。
 日本の新聞では2位で「日本の評価高めた小針」と褒められましたが、負けてしまっては。勝てば海外初優勝でしたから、今思い出しても悔しくて仕方ありません。1位は60万円、2位は45万円でした。
 当時我々は、ほとんど現金を持たないで海外に向ったのです。ゴルフ協会と政府とで話ができていたようで、滞在中は現地の日本人会や駐在の商社などが面倒を見てくれるのです。中でも昭和33年のカナダオープンは、忘れられません。日本人会の皆さんに一緒に行った小野光一(おのこういち)さんと私のキャディーをしてもらったばかりか、試合のエントリーフィー、ホテル代まで何から何まで面倒をみてもらいました。感謝でした。 (構成 井上孝男様)

【上記の文章及び画像は、栃木の下野(しもつけ)新聞様 よりお借りしました。ありがとうございました。】


 小野光一プロと
≪この時あつらえたスーツは、最近まで着られていました。
また、写真の裏にはていねいなメモが書かれています。≫

カナダ日本人会
≪カナダでお世話になった日本人会の皆さんとの写真。
岸内さんが小針プロの、息子さんが小野プロのキャディをしてくれました。
息子さんは日本語が上手じゃなかったが、小野プロは英語が話せました。≫

中村さんと
≪極東オープンに向けて出発の際に撮影。
小針プロはみんなと同じようにネクタイを締めたが、
中村プロは絶対締めなかった。≫

小針プロ

小針プロ


いよいよ今回は、日の丸を背負った小針先生が、戦場を海外のゴルフ場に代え、ご活躍された物語でしたね。

私のごとき人間が全く知る由もない、「小針プロWorld」の次から次への展開を、非常におもしろく拝読させていただきました。
やはり小針先生はすばらしい!小針先生はすごい!小針先生はえらい!
構成の井上孝男様もすばらしい!(何時もお世話になっております。)

昭和32年の極東オープン、昭和33年のカナダオープン、昭和34年の第7回カナダカップ、昭和36年のラッキー・ラガー招待、昭和37年のシンガポールオープン。イヤハヤ・・・・

皆さんはその時この地球に存在していましたか?
Better Halfは、(昭和32年は)あどけなくて?とてもかわいい?小学1年生でした。まだ人間としての記憶も定かでないまさにその時に、なんと小針先生は、プロペラ機でフィリピンに行かれて、ゴルフの試合をなさっていたとは・・・・

スクラップ

≪出場した試合の記事や、気になるプロのスウィング写真などのスクラップ。
一見雑然として見えるが、あっという間に資料が出てくる。≫


今日のBetter Half's Diaryは、視点を「小針先生」から「海外渡航」にLinkします。

「鉄のかたまりが空を飛ぶのよ!あんなものに怖くて乗れるわけないじゃない!」
これはかつて、何らかの理由で飛行機に乗れない方々が、羨望を込めて?口にされたであろう慣用語で、もうとっくに死語扱いですね。

しかししかし、このBetter Halfにとって死語ではないのです。今現在あの鉄のかたまりには乗れないんです・・・・

ここに到達するまでの経過を書くとすると、ブログ全体が、非常にdark&gray&長くなるのは避けられませんので、割愛させていただきます。

その代わり、ここに「神様のカルテ」があります。ご覧になってご想像なさって下さい。

小針プロ


≪神様のカルテ≫


名前・・・・・Better Half
生年月日・・・小針先生が極東オープンに行かれた昭和32年の6年前に生誕。
病名・・・・・暗・高・閉・狭所嫌悪症
症状・・・・・紆余曲折、波乱万丈(ちょっとオーバー)の人生物語の途中で病を発症。「美人薄命」か?と嘆き悲しんでいる折、医学の進歩したこの巷(ちまた)で優秀なるドクターと遭遇。
49歳の時、手の術とやらで健康体にリセットするも、病の途中で平行して患った、暗・高・閉・狭所嫌悪症は、症状こそ軽くなれど、完治の見込みは未定なり。
ゆえに、空を飛ぶ鉄のかたまりや、海に浮かぶ箱などにはとうてい搭乗・乗船不可。
現在、「おもしろい本があれば幸せ」などと負け惜しみを言いつつ、「美人薄命」の真逆の「不美人長命」とやらを、一日一日身を持って証明せり。笑笑笑笑笑

(「神様のカルテ」をお書きになられた「夏川草介」さんの影響でこんな表現になってしまいました。お許しあれ。)

神様のカルテ


神様というお方は、実にすばらしい絶妙なタイミングで粋なプレゼントを下さるものです。

小針先生の「Сこ葦鸚」の記事が下野新聞に掲載されたのが4月3日です。
朝、記事を拝見し、「海外遠征」=「飛行機」=「高・閉・狭所嫌悪症」=「飛行機には乗れない」という等式が頭の中で遊び始まりました。

2〜3日前、1月末に図書館にリクエストしていた本が届いたとのお知らせがありました。(1月末にリクエストした事はおろか、本のタイトルも、もののみごとに「忘却のかなた」だったのですが・・・・)

黒磯図書館に伺い、その本をお借りしたのが、なんと4月3日なのです。
本のタイトルは「神様のカルテ」??????

早速ブログ内で「言葉のリサイクル」をさせていただきました。神様、粋なプレゼントをありがとうございます。

小針プロ


前々回のブログでも取り上げさせていただきましたが、今年は「国民読書年」だそうですね。

皆さんにとって「好きな作家さん」とはどんな方ですか?
Better Halfにとっての「好きな作家さん」とは

 〜播┐文斥奸好きな言葉・心に響く言葉等をたくさんプレゼントして下さる方。
 ◆屬笑い」をこよなく愛し、上品なジョークでたくさんの「お笑い」をプレゼントして下さる方。
F標紊棒,鵑製の空のようなさわやかさをプレゼントしてくれる方。できればハッピーエンドで終了させて下さる方・・・・・・・かな・・・・・

ね・ね・ね・それがですね、皆様、「夏川草介」さんの「神様のカルテ」は、まさにこれにぴったり当てはまるんですよ!

シュフも、妻も、親も、「エバゴルフ工房」のHPの管理人という仕事もあれもこれもぜーんぶお休みして、一気に読破してしまいました。おもしろかったー。

世の中には、香辛料がきき過ぎたり胃にもたれたりと、読み手を選ぶ小説もありますが、この「神様のカルテ」は万人に推薦できる心温まる作品です。
以下に概要を掲載させていただきます。お時間とご興味がおありの方はぜひお読み下さい。

主人公・栗原一止(くりはらいちと)は長野県松本平の「本庄病院」に勤務するキャリア5年目の内科医。
(いまどきの29歳にしては珍しく)学童期から『草枕』を愛読し、全文ことごとく暗誦(あんしょう)するほど反読し、夏目漱石をこよなく敬愛している。
愛妻ハルを「細君」と呼び、「細君の笑顔の前には、道行く女性ことごとく路傍の石である」と述べている。
本人は「いつも大真面目で、勤勉・実直を絵に書いたような」と自分評をしているが、文語的な言葉遣いが癖で、まわりから「変人ドクター」と呼ばれている。
しかし腕は確か。周囲からの信望もあつい。 
慢性的な医師不足に陥った松本平。多大なストレスを抱える栗原には、大学病院の医局からお誘いがかかり、高度医療研究への道が開かれているのだが・・・・

これは、長野県の病院に勤務する現役医師が初めて執筆した小説で、地域医療の問題の深刻さに改めて気付かされます。

物語は、地域医療の過酷な現実に立ち向かう医師や看護婦のひたむきさと著者自身が日々接し、病や死と向き合う患者達の姿が下地になっています。
―「昨日の朝から連続三十五時間勤務である。その間合計一時間半は仮眠をとっているが、ほかはフル活動だ」「理不尽もここに極まれり」―

しかし、作品に悲壮感はありません。それどころか何度笑わされた事か・・・
―「たちまちにして眼前にカルテの山が積み上げられた。不適な笑みで手招きする白衣の悪魔・・・」
「研修医の先生達は働き始めてまだ半年であり、いまだ海のものとも山のものともつかない存在であるから、研修医の海先生・山先生と勝手に頭のなかで呼んでいる・・・・」―

築20年、トイレ、風呂、キッチン共用の幽霊屋敷「御嶽荘」には、「ようこそ社会の底辺へ」と呼ばれるような奇妙奇天烈な住人たちが顔を覗かせます。
洋酒とパイプを愛する年齢不詳の絵描き「男爵」、大学院で?年間ニーチェ研究に勤しむ「学士殿」との友情は、話を盛り上げています。

「五一わいん」は「学士殿」とお別れの時に飲んだワインです。他に「白馬錦」・「飛露喜(ひろき)」・「呉春」・「夜明け前」・「佐久の花」という日本酒が度々登場します。お酒がお好きな方にも喜んでいただけそうです。

後半には、とうとう涙腺が壊れてしまう場面に出会うでしょう・・・・・・・

描かれているのは、人と人とのきずなから生まれる確かなぬくもりです。厳しい現実に直面しても、支え合いながら懸命に歩き続ける、生きとし生けるものの風景です。

「夏川草介」さんは、この「神様のカルテ」で第十回小学館文庫小説賞を受賞されました。

「夏川草介」さんは、私の好きな「表現者」です。 もっと「夏川草介」さんの小説を読んでみたいものです。

小針プロ


空港までの交通手段など考えなくてもいい。搭乗手続きに時間を取られることもない。面倒な乗り換えの必要もない。経費はほとんどかからない等々・・・・・
読書」というものは、鉄のかたまりや、海の上の箱に乗らずとも、最も早く時間も空間も跳び越せる超ダイナミックな旅です。

「小針先生」は「ゴルフクラブ」で、「夏川草介」さんは「言葉」でのすばらしい「表現者」です。

私は、愛すべき那須塩原というローカル?な制約の地で、「那須塩原市図書館の465,213冊の蔵書」という宝物を先生にしながら、「表現者の端くれ」としてお二人を見習いつつ、Better Half's Diaryというフィールド、別名「妄想という名の未開の森」?に今日も一人分け入ってみましょうか・・・(何時間もの座業ですがとても楽しいのはどうしてでしょう?)

それにしても「不美人長命」のBetter Halfは、例え「海外渡航」ができなくても、お気に入りの本が傍にあれば満足で(Better HalfブレンドのBetter Half毒素、つまりお砂糖とクリープたっぷりのお子ちゃまコーヒーが傍にあればもっと嬉しい)、つくづく安上がりな人間であると我ながら関心しています。

もしかしたら私は、幸せを感じる刺激の値「閾値(いきち)」が低いのかもしれません。
人として生まれた事、戦争のない日本で暮らしている事、本を読める環境と時間がある事、そして何より今こうして、Better Half's Diaryというものを書ける事、その幸せをしっかりと噛みしめてみると、満更でもない、結構楽しい人生であると思えるのです。 
 
あああ・・・・・今日は、究極の自己暴露をしてしまった・・・・・・・ただいま自己嫌悪に苛まれています・・・・・・

(願わくば、飛行機をイヤと言うほど乗り回して、世界中の大きなガーデンや庭園をたくさんたくさんウオッチングしてみたいものです・・・・・・・)
 

小針プロ

【文中の画像は、ゴルフダイジェスト社刊 『チョイス』様の
2007月5月号No.158、2007月9月号No.160、
2008月5月号No.164、2008月7月号No.16
よりお借りしました。ありがとうございました。】


≪ご参考になさって下さい≫

海外渡航者安全機構
http://www.otso-npo.com/index.html

中村寅吉 プロフィール - あのひと検索 SPYSEE [スパイシー]
http://spysee.jp/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E5%AF%85%E5%90%89/1120243/

小野光一 プロフィール - あのひと検索 SPYSEE [スパイシー]
http://spysee.jp/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E5%85%89%E4%B8%80/1126774/

小学館:神様のカルテ
http://www.shogakukan.co.jp/karte/

小学館 -Shogakukan-:各賞・原稿募集 http://www.shogakukan.co.jp/prize/bunko10.html

【書評】『神様のカルテ』夏川草介著 - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090829/bks0908290733001-n1.htm

小説『神様のカルテ』作者 現役医師・夏川草介が語る地方医療の現在 ... http://www.cyzo.com/2009/10/post_3038.html

夏川草介 プロフィール - あのひと検索 SPYSEE [スパイシー]
http://spysee.jp/%E5%A4%8F%E5%B7%9D%E8%8D%89%E4%BB%8B/1341430/

熟成純米酒<白馬錦> http://www.hakubanishiki.co.jp/item/junmai/hakubanishiki.html

2010 03/16 白馬錦、春のオススメ酒 http://www.hakubanishiki.co.jp/item/honjouzou/tokuhon.html

飛露喜(ひろき)
http://www.h6.dion.ne.jp/~takezo/page234.html

飛露喜(ひろき)合資会社廣木酒造本店
http://www.yukinosake.com/04-07-hiroki.html

ひょうたん屋/呉春シリーズ 大阪・池田の銘酒「呉春」 http://www.hyotan.co.jp/cnt/sake/gosyn.html

呉春 特吟 本まる 大阪府呉春酒造 今仲酒店
http://www.imanaka-sakeshop.com/jizake_gosyun.htm

夜明け前【長野県】
http://www.e-maenaka.com/cgi-bin/e-maenaka/siteup.cgi?category=3&page=1

日本酒 > 夜明け前 - 旨い地酒の ヤマムラ酒店
http://www.sakenoyama.jp/product-list/36

佐久の花 これぞ極上酒 佐久乃花酒造(日本酒)
http://www.sake-arakawa.com/saku/saku.htm

佐久の花 佐久の花酒造 長野の地酒|酒屋源八
http://sake-genpachi.com/20sakunohana/index.html

五一わいん公式ホームページ|株式会社林農園|
http://www.goichiwine.co.jp/

信州のおみやげ「いちきゅう」 <信州のワイン> 五一ワイン http://www.ichikyu.co.jp/wine/goichi.html

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